【高潔の拠り所】
己れの事で泣くまい。
己れの未熟さゆえの涙など、他に流すべきことが多々あるのだから。
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以前のわたくしは自分に対する毀誉褒貶で一喜一憂しておりました。
己の緩怠を指摘され図星に泣き、少なからずの逆恨みのような感情すら持つような愚か者でした。
自尊心に満ち、実力の伴わない自信があったのだと思います。
表面では形だけの謙虚さを持ち、裏では人を見下しておりました。
見下されるのはわたくしの方でした。
わたくしが持つニセ物の自信では太刀打ちできない事がありました。
心が粉々になりました。
それでよかったのです。
今では感謝しております。
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自分のことばかりだった。
だから、いつまでも満たされなかった。
ニセ物の自信を纏う必要があった。
今は・・・
自分の事で泣くことは無くなった。
でも、涙を流すことは多くなった。
自分よりも大切なものがあるかないか。
わたくしにはございます。
そこだけは高潔でいたい。
心はいつも涅槃寂静
🌸たくふぁん🌸